家庭の不用品が5年間で「63万8850円」に
こんにちは。「小さく楽に豊かに暮らす」ダウンサイジングの専門家、整理収納アドバイザー×司法書士の長谷川絹子です。
我が家で不用品処分をするとき、1番目の選択肢は「メルカリ」です。
初めてメルカリで出品をしたのが2017年の4月、なのでちょうど2022年4月の今年で5年が経過しました。
ひたすらわが家庭の「不用品」を出し続け、気づけば5年間で出品数177件、今までの売上金(利益)合計63万8,850円
なかなかの金額だと思いませんか?
電気のシェード、大型ベビーカー、野球選手のサインボール、ラーメンの調理用具、ノーブランドのバッグ etc.……
どんなものでも、待てさえずれば売れるのがメルカリのすごいところ。
メルカリの手数料10%は高い?
メルカリは売れたときに10%の手数料が発生します。
1000円で売れたら100円メルカリに場所代を払わなくてはいけません。
この手数料を高いと思われる方もいるようですが、私は妥当な金額だと思っています。
高校生のときからリアルなフリーマーケットで売ったり買ったりをしているので痛感しているのですが、フリーマーケットの成功の要は「会場の選び方」です。
- 若者向けの服であれば、全国から若者の集まる原宿や渋谷などの会場。
- 子供用品であれば、ファミリー層が多く住む街の商業施設や大きな公園にある会場。
- オールジャンルであれば、フリマ好き・リサイクル品が好きな人が集まるジャンボ会場。
言葉にすると当たり前なのですが、客層と出品がマッチしているかどうかが、フリマ売り買い双方の成功の秘訣。
メルカリは単にアプリを提供しているだけではなく、広告宣伝費を投下してユーザーを増やして巨大な会場をつくり、検索機能やAIなどを活用してマッチングの確率を上げているわけです。
リアルなフリーマーケットでは1日限りという時間制限があるのですが、インターネット上のメルカリには時間制限はありません。
売れるまで、欲しい人が見つかるまで、いつまでも出品を続けることができるのです。
フリーマーケットの会場選びの難しさを知っているからこそ、10%の販売手数料は支払う価値があると思っています。
メルカリの難しいところ、めんどうくさいところ
メルカリユーザは-2021年9月単月で2000万人とのこと。
日本の人口1億2000万人とすると、ざっくり6人に1人。
すっかり浸透しているように思われるメルカリですが、まだまだ「メルカリには興味があるけれどやったことがない」という人のほうが多いようです。
確かにメルカリにはとっつきにくいところがあります。
値付けがわからない
店舗に持ち込んだり、送ったりする中古品の買取サービスであれば値付けは不要です。
相手の言い値で買い取られるので、こちらが考える必要がありません。
ところがメルカリでは、自分で「売れる」値段を付けなくてはいけません。
メルカリで過去の出品をみれば類似商品の出品価格はわかります。
例えばユニクロのブランドコラボ商品など、需要が高く中古品の供給量も多いものであれば、比較的たやすく売れる価格を把握することができます。
一方で、出品例が少ない、出品がないものはかなり悩まされます。
また同じ商品が出品されていても、新品・美品・ダメージ品と状態が異なることもあります。
この値段のつけ方の塩梅が、肝であり、難しいところです。
商品の説明がめんどうくさい
メルカリを出品するたびに面倒だなと思うこと、それは「商品説明」
サイズ・容量・重量などをしっかり記載します。
洋服であれば身丈・着丈などは必須。
数値情報は記載しておかないと質問を受けることが多いです。
高額商品であれば、購入時期や購入店舗などの情報も大事。
そして一番慎重に行わなくてはいけないのは、ダメージのある中古品の説明。
リアルフリマと違い実物を確かめることができないため、家具のキズや洋服のシミなどはしっかり情報公開しておかなくては、後でクレームとなります。
配送方法に迷う
リアルフリマと異なり売れたら手渡してハイ終わりではなく、日本各地に住む相手に届けるまでがメルカリです。
メルカリでは、ヤマト運輸と提携したらくらくメルカリ便、と郵便局と提携したゆうゆうメルカリ便という手軽でお得に使える公式の配送サービスがあります。
らくらくメルカリ便であれば、クロネコメール便・宅急便コンパクト・宅急便という3種類のサービスが用意されていますが、初心者はどれの配送方法を使うのがよいのかわからないのです。
微妙なサイズオーバーなどで、公式配送サービスを使うと高くついてしまうというときは、他の配送サービスも検討しなくてはいけません。
また、購入してくれた商品に配送中にダメージが生じてはクレームとなるので商品の梱包も重要なのですが、これも慣れるまでは戸惑うわけです。
メルカリを初めてばかりのころは、送るたびに配送や梱包方法を調べていました。
メルカリ初心者におすすめは1000円以上の書籍、特に〇〇〇〇
メルカリに興味はあるけれど、やっぱり難しそうと思っているあなた。
上記の説明した3つの面倒知らずの、初心者向けのジャンルがあります。
それは、多くの人が1回読んだだけで不要となる「書籍」です。
書籍というと今まではブックオフなどの古本買取で二束三文で処分していた方が多いのではないでしょうか。
書籍のメルカリ取引が簡単な理由
- タイトルを検索すれば価格がわかる
- 1.2回読んだくらいの美品であれば難しい説明は不要
- 配送はネコポスまたはゆうメール一択(大型本除く)
- 梱包は100均一で買ったA4サイズ封筒&A4透明袋でオッケー
注意点としては、定価1000円以上の書籍を選ぶこと。定価1000円以下のものは、500円以下の販売となることがほとんど。
売れなくはないのですが、送料(ネコポスは180円)と手数料(販売価格の10%)を引くと利益は100円~300程度。
手間を考えると、うーん、二束三文でもまとめて買取のほうがよいかなと思ってしまうわけです。
定価1000円以上の書籍なんて、そんなに家にあるかしら?と思ったあなた。
家に眠っているレシピ本はありませんか?
買ってはみたけれど、料理の技術レベルや味付けや好みなどが合わず、オブジェ化しているアレです。
レシピ本というのは制作コストが高いのでほとんどが定価1000円以上。
プロが参考にする専門書になると数千円のものも。
料理には流行はあっても、レシピは古いから使えないということはありません。
人気料理家のもの、今話題のもの、少しマニアックなジャンルのものであれば、すぐに売れる可能性が高いです。
レシピ本は、電子書籍ではなく紙の書籍で買いたいという人が多いこと、新品の価格が比較的高いということから、中古本の需要が高いものと思われます。
メルカリを使うと、モノの買い方が変わる
5年前にはじめたメルカリ。
不用品はまずメルカリに出すという行為が日常になるにつれ、私に変化が起きました。
「この商品は中古でも売れるのか=次に使われる需要があるものか」という目線で新品を買うようになったのです。
例えば子供服などは少し高いけれど、機能性が高く、丈夫で長持ちする、流行に左右されないアウトドアブランドが盤石。
ザ・ノースフェイス、パタゴニア、モンベルなどは非常に中古品の需要が高いです。
お子様がいる方だけではなく、甥・姪っ子さん、お孫さん、友人のお子さんなどにこども服を贈る機会がある方は、ぜひチェックしてみて下さい。
ゴミとして捨てるよりも、有償無償問わず次に使う方へ譲るほうが、処分する罪悪感も薄いのでモノの整理も進みます。
うちの夫は多趣味で、かつてはとにかくモノをため込んでいくタイプでした。
ところがメルカリを通して、「大好きだったけれど今は見ていない映画のDVD」「応援しているチームが優勝した時の記念グッズ」「昔買ったラーメンの専門書」「最近使ってないキャンプギア」もなど、意外なものがお金に変わりそして需要がある(ほしい人がいる)ということを知ると、積極的に整理して手放すようになりました。
かつて自分が愛していたものを買ってくれる人がいる、という喜びが原動力となります。
また、洋服などの旬や流行があるものは「時は金なり」、早めに売った方がお金になりやすい。
「なんだか自分に合わない気がするけれど、もったいないから様子を見る」というため込み行為がぐんと減りました。
お金をもらっているわけでもないのに、熱い思いがこもりやたら長い記事となりましたが(苦笑)、コンパクトな暮らしを心がけるのであればメルカリの利用はおすすめです。